箸の所作

日本はお箸の国

お箸を使うのは、中国・韓国・ベトナム・タイ・日本などの、東アジア諸国です。
日本は神仏に物を供えるときに使われるものとして使われ、その名残から他の国にはない、美意識や礼儀作法を生み出すこととなったのです。そして、繊細な日本料理も、箸の文化が作り出したものといえます。
箸の使い方は、日本人の美意識を表すものであり、他人の箸使いは思いのほか気になるものであり、他人からも見られているものです。箸の使い方でその人の親がわかるとまで言われるほど、箸使いひとつでその人を判断されてしまうことさえ社会では多々あります。

お箸の正しい持ち方

下の箸を薬指と親指・人差し指の股部に置いて固定し、親指で二本を押さえます。
上の箸を親指・人差し指・中指の三本で挟み、動かすことによって食べ物を挟んだりして使います。
綺麗な箸の持ち方のことは「くちばし型」といいます。箸を持った時に鳥のくちばしのようになっているのが理想です。

お箸の正しい持ち方

食事中の箸の置き方

食事中の箸の置き方にもまたマナーはあります。
飲み物をいただく時、会話をする時など、箸をずっと持ったままでは、見た目はあまり良いものではありません。
お箸は、箸置きに置くのが基本です。
よく見られる、食器に乗せたりすることは「渡り橋」と言ってやってはいけない箸の使い方です。
箸置きがない場合の作法は以下の図のようにして対処します。

お膳の左ふちに置く

お膳の左ふちに置く

箸袋で箸置きを作る

箸袋で箸置きを作る

箸使いのマナー「嫌い箸」

日本の食事作法は、「箸の始まり箸に終わる」といわれ、持ち方や使い方は非常に重要なものです。
約70種類ある「嫌い箸」は、一緒に食事をしている人を不快にさせることや、食器やお箸を傷つけること、
縁起が良くないということから、してはいけない箸の使い方として挙げられています。

移り箸
ある料理を取りかけてから、他の料理に箸を移すこと。view

迷い箸
どの料理を取ろうか、料理の上でお箸をあちこちと動かすこと。

ねぶり箸
お箸に付いたものを口でなめてとること。

くわえ箸
お箸を下に置かず、口にくわえたままで食器などを持つこと。

指差し箸
お箸で人を指すこと。view

寄せ箸
お箸で食器を引き寄せること。view

つき立て箸
ご飯にお箸を突き立てること。ご霊前に供える縁起の良くないことです。view

拾い箸
お箸とお箸で食べ物を受け渡しすること。亡くなった人の骨を拾うのと同じです。view

叩き箸
お箸で食器を叩くこと。昔から、食器を叩くと餓鬼を呼び寄せるといわれています。view

渡し箸
お箸を食器の上に渡し置くこと。もういりませんという意味にもなり、失礼に当たります。

揃え箸
箸をお膳や食器の上で揃えること。view

涙箸
お箸の先から汁をたらすこと。view

もぎ箸
お箸についたごはん粒を口で取ること。view

かき箸
直接食器に口をあてて、料理をかきこんで食べること。view

差し箸
お箸を串のようにして料理に刺して取ること。view

噛み箸
箸先を噛むこと。

振り上げ箸
お箸を振り上げながら話をすること。view

押し込み箸
お箸で料理を口の中に押し込むこと。view

空箸
一度箸を料理につけておきながら、食べないで箸を置くこと。

落とし箸
食事中に箸を床に落とすこと。

横箸
二本の箸を揃えて、スプーンのようにすくって料理を食べること。

ほじり箸
食器に盛ってある料理を上から食べないで、自分の好きなものをほじり出すこと。view

すかし箸
骨の付いた魚を背骨(中骨)をとらずに、中骨越しに裏側の身をつついて食べること。view

掻き箸
お箸で頭などのかゆい所を掻くこと。view

直箸
取箸を使わずに、自分の箸で料理を取り分けたりすること。日本では不浄とされている。

二人箸
食器の上で二人一緒に同じ料理をはさむこと。

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